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♥しがない 様

初めまして、優しい狐へのご感想、ありがとうございます!
お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした!

清水の舞台から飛び降りてくださって、ありがとうございます!(笑)


私も後半の二振り目の小狐丸と三日月の体の関係については
苦手な方も出てくるだろうなと覚悟はしていたのですが、
やはり数名の方から「きつかったです」と言われて
とても落ち込んでいたりもしました。

ですので、しがない様のご感想にとても救われました。

全ての要素が、二人が本当につながるために必要なものだったので
苦手な方がいるだろうなと思いながらも、自分が最初に考えついたものを
描ききり、こうして受け入れてもらえたことが何よりの喜びです。

ご身内にEDの方がいるとのことで…。
私は友人に一人いるのですが、そうなんですよね。性欲がない訳じゃない。
むしろちゃんと性欲があるのに、いざそういう行為になった時に機能しないことが一番の悩みであり。
しがない様のおっしゃる通り、このお話の大きなすれ違いは、そこを三日月が勘違いしたことでしたね。


小狐丸のEDがどういうものなのか、しっかり話し合って理解しあっていれば
すれ違うこともなかったと思います。
もし本丸に先に来ていたのが三日月であったとしたら、もう少し踏み込めたんでしょうが、
このシリーズの三日月は小狐丸を追うことから始まっていたので、それが出来なかったのでした。

「優しさにも色々」ある、と言っていただき、
それぞれの行動を受け入れてくださってありがとうございます。
アニメ花丸の「優しいは強い」も好きな言葉でして。
強いから、他者に優しくなれる。
小狐丸も三日月も、強すぎるあまり、自己犠牲まで強くなってしまっていたのですね。


でも本当に幸せになるためには、自己犠牲ではなく、自分が満足すること。それを相手に伝えること。
それを受け入れてもらえて、初めて幸せになれる、幸せにしてあげることが出来るのではないかと思います。

 

二振り目のラストについては、汲み取っていただいたとおり、
あの終わりが二振り目にとっても一番幸せであったのではないか、と思っています。
二振り目の三日月を登場させ、そちらとくっつかせたとしても、それは私(描き手)の自己満足であり、
二振り目自身の一振り目の三日月への気持ちを殺すことになるんじゃないかなと…。

 

その想いを一番大切にしてあげようと思い、あのラストになりました。
消えた訳ではなく、しっかりと一振り目の中で二振り目は生き続けていきます。
時折感じる二振り目の気配に、三日月の傷も癒やされていくと思います。

 

表紙もシリーズごとに細かく見てくださって、ありがとうございます!
1巻の表紙を描いた時点で、最終巻の表紙はこの逆に、小狐丸が三日月を抱きしめている絵にしようと決めておりました。
描ききった時は想像以上に二人とも感情むき出しの笑顔になっていて驚きましたが(笑)
自分でもしっくりきたので、4巻の表紙はああなりました。

 

表紙はなるべく作中を表す(中身を見た後にもう一度表紙を見るとつながる)ようにしたいなと思って描いているので、全て汲み取っていただけて嬉しかったです^^v

 

夏に出すと言っていた一振り目の小狐丸のお話「臆病な狐の愛し方」ですが
出しきれずに今に至ってしまっていて申し訳ありません。
想像以上に生活が激変してしまいまして、まだ出せずにおります…。
本という形はもしかしたら難しいかもしれませんが、
何かの形で必ず世に出してあげたいと思いますので、
その時はまた見てやってください。
このお話を出さないと、一振り目の小狐丸を救いきってあげられないので。

​気にかけてもらえている、別本丸の三日月も、こちらに出てくる予定です。

 

こちらこそ、とてもあたたかいご感想、ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。

 


--いただいたご感想です--

はじめまして、麻斗さん。
『優しい狐の愛し方』完結、おめでとうございます。
こぎみかが大好きなものの、固定厨ハピエン脳なものであまり同人誌は買ったことがありませんが、
麻斗さんのこぎみか本は全部コンプしています。

今回、二振り目の小狐丸さんが絡む三角関係もので、
特にこの完結巻はサンプルで3Pも入ると知って、購入を迷いました。
今までもこぎみかで3Pものを見かけましたが、例え小狐丸さんが二振りで他の刀剣男士が絡まないとしても嫌だなあという気持ちと、
受け身である女性目線で見ても受けの負担が可哀相だなという生理的嫌悪感と、
三日月さんが諸事情で合意したとしても体を許すのは一振り目だけであって欲しいよなあという自分のエゴがあり避けていました。
でも1、2巻まで買っているし、合わなかったらこのシリーズ全巻処分して忘れよう、
と4巻まで出たところで思いきって購入に踏み切りました。

結果、購入して良かったです。

実は身内にEDの人がいるのですが、男性器が機能しないと言っても性欲が無いわけではないのですよね。
身も蓋もない言い方になってしまうのですが、一振り目のこぎみかのすれ違いは
「抱きたいと思っても最後まで満たしてやれない苦しみ」
「機能しないからといって性欲が無いわけではない」ことに三日月さんが思い至らず、
「側にいられればいい」と言ってしまったことにあるのだろうなと感じました。

刀としては年長でも、共に肉体を得ることは初めてで、
互いにまだ未熟な二人が相手を思いやった結果が生んだすれ違い。
互いに優しいからこそ遠くなる距離のもどかしさにはらはらしながら、
麻斗さんのあとがきの言葉を信じて清水の舞台から飛び降りる覚悟で手にして良かったです。
(大事なことなので二度言います)


つはものでも描かれてましたが、「優しさにも色々ある」を感じた作品でした。

三日月さんを愛し、大事に思うからこそ自分のいたらなさを負い目に感じる一振り目の小狐丸さんが三日月さんを満たすために苦悩しつつ考えた優しさ。


小狐丸さんを一途に思い、一振り目の傷を労り、彼のために体を投げ出すことを厭わない三日月さんの思いの強さと優しさ。
二振り目の気持ちには応えられないながらも彼もまた優しい刀だと言い、最期の別れに「また会おう」と声をかけてやる優しさ。
最初は三日月さんに焦がれつつ、奪い取るつもりで接近し、一振り目の提案を受け入れたものの、体を繋ぐことで逆に心は決して手に入らないことを思い知り、一振り目に錬結される形で身を引く二振り目の優しさ。

後書きでは二振り目の生存ルートも考えたと書かれていましたが、
今作の着地がそれぞれにとって一番納得のいく綺麗なものだったと思います。

もし、二振り目が生存したままで彼の前に二振り目の三日月さんが顕現して番になったとしても
、一振り目の三日月さんと諸事情があって肉体関係があったこと、
一振り目の三日月さんを二振り目の小狐丸さんが慕っていたことを二振り目の三日月さんが知ったらどう思うか。
自分は一振り目の代わりなのか?と苦悩するかも知れない。
小狐丸さんを思えば思うほど、自分は気持ちの上でも二振り目の小狐丸さんにとって「2番目の月」なのではと追い詰めるかもしれない。


二振り目の小狐丸さんは果たして二振り目の三日月さんを一振り目の三日月さんと無意識に比べたりはしないだろうか。
と想像すると、この「一振り目の小狐丸と自分を錬結することで私もまた三日月殿に愛される小狐丸になれる」ことへの選択が一番しっくり来ると思いました。
三振りとも自己犠牲の愛を貫いたからこそ、ここまで深く感動するのだと。

政府からやって来た二組目が最初から番として仲睦まじく過ごすのを眺める一組目も想像しながら、幸せな気持ちで読み終えました。
最後にようやく小狐丸さんと三日月さんがひとつになれたのも良かったです( ;∀;)審神者赤飯炊く……

 

表紙もそれまで視線が合わなかったりしていた二振りが、最終巻でやっとしっかりと抱き合って幸せにしているのもすごく好きです。
3巻の表紙は二振りの小狐丸さんに挟まれつつ、二振り目の手へは緩く添えてるのに対し
、一振り目の小狐丸さんの手にはしっかりと握り返してる三日月さんの手の表情(と一振り目の小狐丸さんへの視線)に彼の気持ちが現れているように映りました。

 

夏には一振り目の小狐丸さんがなぜEDになったのかを描いた番外編が出るとのことで、
こちらも楽しみにしています。

 

3巻で出てきたよその本丸の三日月さんの言葉や、最終巻での予告から、色々と想像してます。
よその本丸の三日月さん、「違う本丸の小狐丸ではないか?」と返されて「そうかもしれん」と答えていますが、きっと相手の三日月さんの声音や表情から何かを察して話を合わせてくれたんだなという印象を受けました。
あの三日月さんの本丸にも小狐丸さんいるのかなとか、読み返すたびに想像が膨らみます。


この度はいつにも増して読みごたえのあるこぎみか本をありがとうございました。
長々とまとまりのないコメントで失礼します。
これからも麻斗さんのこぎみかが拝読できるのを楽しみにしています。

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